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研修カリキュラム
教育目標と継続教育の体制
キャリア・ラダーと継続教育、処遇の基本的考え方
- 専門職群、高度専門職群、管理・監督職群の3群に分けて、キャリア・ラダーと処遇を連動させる。
- ラダーごと及び群ごとに、実践能力、組織的役割遂行能力、探究的取組(研究)及び教育・研修要件を明確にし、
その要件を満たすことで次の段階へと上がっていくしくみとする。 - ラダーに対応させた継続教育プログラムを構築する。
- 看護職としての実践能力の証明を可能にするラダーと教育制度を構築し、標準化を図る(他施設でも通用するものとする)。
キャリア・ラダーとレベルごとの要件
ラダーレベル、資格、職位ごとに、実践能力、組織的役割遂行能力、探究的取組(研究)能力、教育・研修要件を設定しています。
専門職群 | 高度専門職群 | 管理・監督職群 | |
レベルⅠ~Ⅴ | 認定看護師
専門看護師 診療看護師 |
副師長・師長
副部長・部長 主任部長 |
|
実践能力 | レベルごとに期待される
看護の核となる実践能力 |
それぞれの役割機能に
期待される実践能力 |
それぞれの役割機能に
期待される実践能力 |
組織的役割 | レベル、資格、職位に期待される組織的役割遂行能力 | ||
探究的取組(研究)能力 | レベル、資格、職位に期待される探究的取組能力 | ||
教育・研修要件 | レベル、資格、職位に必要な教育・研修 |
※ラダーレベル、群ごとに求められる実務要件は臨床経験年数と具体的な実務経験内容として明確にしています。
専門職群のラダーと継続教育
- ラダーレベルⅠ~Ⅴの5段階があり、日本看護協会の「看護の核となる実践能力(看護師のクリニカルラダー、2016年)」、
「助産実践能力習熟段階(2013年)」の考え方を活用しています。 - 新人看護師研修は厚生労働省の「新人看護師研修ガイドライン(2014年)」を基本的な考え方として活用しています。
- ラダー対応の継続教育プログラムについては、日本看護協会「看護師のクリニカルラダー活用のための手引き(2017年)」の考え方を活用しています。
- 職能団体等のガイドラインを活用し、当院の独自性を加味した継続教育を整えることにより、標準化を図っています。
SRN(Sakakibara Registered Nurse)
循環器看護のプロフェッショナルの育成をめざし、1 9 9 0 年からS R N 認定制度を構築してきました。2 0 1 7 年度から新キャリア・ラダー制度において見直しを行い、SRN看護実践能力を9カテゴリ4 2 項目に整理し、S R Nの看護実践能力の可視化を目指しています。
当院の強みである循環器看護の専門性を高め、研修プログラムを整備し、他施設からの研修受け入れを行う体制を整えています。
高度専門職群の役割と資格取得支援
- 日本看護協会認定の認定看護師と専門看護師、日本NP教育大学院協議会認定の診療看護師、及びそれに準ずる資格取得者を高度専門職群としています。
- それぞれの資格に伴う機能、特定分野に関する専門的知識・技術等を発揮し、実践者としてあるいはリソースとして機能します。
- 実践、相談(コンサルテーション)、調整、指導(教育)、研究等を行い、看護の質向上に努めています。
- 働きながら学び続けるための経済的支援制度を設け、進学及び資格取得を支援しています。
高度専門職群の有資格者数
高度看護実践委員会を中心に、意見交換や協働しながら、さまざまな形で看護部運営及び看護の質向上に貢献している。
資格別・分野別の人数(2017年度)
資格 | 人数 | 分野別人数 | |
認定看護師 | 9 | 慢性心不全看護 2
集中ケア 2 新生児集中ケア 2 |
手術看護 1
小児救急看護 1 感染管理 1 |
専門看護師 | 3 | 精神看護(リエゾンナース) 1
小児看護 2 |
|
診療看護師 | 2 | クリティカルケア 2 |
管理・監督職群
管理・監督職群は、組織運営の要であり、部署運営、看護サービスの質保証、看護職員の能力開発、働きやすく働きがいのある職場づくり などのマネジメント機能を果たしています。副師長以上を管理・監督職群と位置づけています。それぞれのポジションの成果責任を明確にし、役割機能を発揮できるようにするための能力開発を支援します。
循環器看護のプロフェッショナルを育成するためのキャリアパス
- キャリア・パスの定義
目的意識をもって取り組みながら、自己のキャリアプランを考慮した部署異動あるいは部署研修によって、知識やスキルを習得できるキャリアの梯子を意味します。 - 循環器看護のコアとなる9つの能力
①異常の早期発見と重症度の判断
②緊急時の迅速な判断と適切な対応
③疾患別看護
④薬物治療の理解と適切な看護
⑤安全・安楽な周術期看護
⑥検査・治療の看護
⑦循環と呼吸を整える看護
⑧危機的な状況にある患者の看護
⑨回復・健康増進への看護 - 循環器看護の4領域とキャリア・パス
成人・老年看護領域、小児看護領域、産科看護領域、手術看護領域の4領域に分類し、それぞれの領域を中心として、循環器看護のコアとなる能力を習得するためのキャリア・パスを設定します。キャリア・パスの進め方は個別のキャリア・プランによって幾通りにもあります。 - 4つの循環器看護領域で習得する看護実践能力
成人・老年看護領域、小児看護領域、産科看護領域、手術看護領域のそれぞれの領域で習得する看護実践能力を明示しており、個別のキャリア・パスを通して目標達成を目指します。
継続教育体制
- 新人看護師研修体制
・集合教育と部署教育の組み合わせにより、組織全体で新人看護師を育てます。
・e-learning、シミュレーション教育等の様々な教育方法を取り入れ、新人看護師の主体的な学びを支援します。 - 実地指導者研修・支援体制
・教育的関わり方としてコーチングを学び、フォローアップ研修等を通して相互支援を受けられます。
・実地指導者として機能することを通して成長できます。 - 継続教育体制
・看護部教育担当者、部署教育担当者との協働により、集合教育・部署教育体制を整備します。 - エデュケーター(educator)の活用
・臨床看護場面にいながら、エデュケーターとして、臨床判断・看護ケア技術を教えるしくみづくり。
スペシャリスト(専門・認定看護師)
集中ケア認定看護師
救急搬送や心臓手術後など、生命の危機状態にある患者さんへの看護実践と、スタッフの指導を行います。また、一次予防から重症化の回避まで幅広く看護ケアの質向上に取り組んでいます。
感染管理認定看護師
感染症発生時の対策指導、職員教育、サーベランスなどを行います。全ての医療従事者が感染予防対策の必要性を認識し遵守することが、院内感染防止に最も有効であり、医療の質向上に繋がるため、院内ラウンド、結果報告、啓発活動を行ないます。
精神看護専門看護師
精神看護の知識・技術を用いて、精神的に不安定な患者さんのセルフケアの改善・意思決定を支えるための直接ケアやコンサルテーションを行っています。また、ケアの質を維持するために看護師へのメンタルヘルス支援も併行しています。
新生児集中ケア認定看護師
先天性心疾患をもって生まれてくる赤ちゃんとそ看護師募集要項はこちらのご家族を支援し、ご家族と共に赤ちゃんへの最善のケアを考え実践します。また、赤ちゃんの成長発達を促す看護を提供し、母乳育児に関する支援を行います。
手術看護認定看護師
日本でも有数の高度な心臓手術・心臓麻酔を患者さんに安心して安全に受けていただくため、手術看護が経験則ではなく、確かな知識と技術に基づくものとなるように指導し、勉強会なども行います。
小児看護専門看護師
あらゆる健康レベルにある子どもおよびその家族に対して、最善の利益が守られるように、子どもおよび家族の力を引き出しながら、胎児期より、成長・発達を見据えた看護を提供致します。
小児救急看護認定看護師
重症心疾患患児は段階的な手術を行い、最終手術を終えても何らかの在宅医療が必要な場合があります。在宅に向けた母親への教育や、社会的な資源を有効活用し、子どもの健やかな成長発達のためご家族も含め支援します。
慢性心不全看護認定看護師
慢性心不全患者さんの再入院防止に向け、患者さん、ご家族から情報収集し、患者さんらしい質の高い生活が維持できるよう医師、理学療法士、MSWなど多職種と協働でカンファレンスを行い、支援しています。
米国集中治療認定看護師 -CCRN-certified critical care registered nurse
CCRN”を活用し、次世代を担う看護師の教育・育成に力を 入れ、Educator として活躍しています。
診療看護師
診療看護師は、患者様のQOL向上に必要とされる医療的・看護的介入を多職種と協働し行っています。患者様のわずかな変化に気づき、タイムリーなアセスメントと医療の提供を心がけています。
新人職員の声
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